ニコン:マイクロニッコール 55mm 1:2.8 のレストア

かつて某病院の病理検査室の備品であったが、廃棄されることになり貰い受けた。手術標本の撮影にはこれしかないと言われていたほどの名玉マイクロニッコールである。開発の経緯についはニコンのホームページ「〜マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承〜」に詳しい。

2007年2月19 日

 

  • かなり使い込まれたマイクロニッコールであるが光学系は無傷である。
  • 絞りに油が回って動かない。
  • まずはマウントをはずそう。
こんな感じで抜ける。
  • 絞りリングと絞りの連動部もはずしておく。
  • 外側からネジ2本で固定されている。
  • 鏡胴とレンズブロックはネジ3本で固定されている。
  • 絞りユニットはネジ3本で固定されている。
  • 先に自動絞り用のスプリングをはずしておいたほうがいい。
  • はずしたとたんに絞り羽根がバラバラになる可能性があるので。
  • なお、前群をはずすのには「ラッパ状」のプラ部品を抜く必要があるが、ゴムで回してもビクともしなかった。軽く接着されているのかもしれない。

ひどい油である。

こうなるとブロック洗浄では不十分。

  • 羽根を分解して洗浄する。
  • この後組み上げるのであるが、レンズブロックを鏡胴に戻す際にはダブルヘリコイドと前群繰り出し(フローティング)の仕掛けがあるのでやや面倒である。
  • 55mmのマイクロニッコールは何本か持っているが、いずれも驚異的なシャープネス・解像度を誇る名レンズである。
  • 複雑なヘリコイド構造のため繰り出しが固くなっているものをよく見かける。
  • この個体のように絞りに油が回っているものも多い。